今までにこんな感情……男の子に抱いたことなかったのに。
もしかしたら……これがあたしの初恋なのかもしれない。
……ううん、絶対にそうだ。
でも……不思議。
一番嫌いだったあいつを好きになるなんて。
最初は大嫌いだったのに…気づいたら一緒にいるのが心地よくなっていて。
次に気づいた時にはもう…好きになっていたんだ。
光輝の側にいたい。
あたしのことだけを見ていて欲しい。
海外に行って欲しくない。
いなくならないで…―――。
いろいろな気持ちが交錯して、胸がちょっと痛くなった。
外の空気を思いっきり吸いたくて土管から出たあたし。
視界いっぱいに映っている桜を見て、あたしは目を細めた。
ねぇ……桜さん。
あたしが幼い頃からずっと見守ってくれているあなたなら…分かるかな?
あたしの未来は…どうなっていますか?
幸せに笑えていますか?
そうだといいな……。
できれば光輝の隣で…笑っていられたらいいな。
口に出しては言えない願いをそっと胸にしまいこんで、あたしは公園を立ち去った。

