「……悪かった、言わなかったこと」
「……っ」
何で……謝るの。
思っても言葉にできないのは…光輝と話したら涙が溢れてしまいそうだったから。
泣きそうになるのを堪えながら、光輝が話すのに耳を傾ける。
「……父さんにバレたんだ。
勝手に日本に来てること」
「……」
「いつも家にいないから
大丈夫だと思ってたんだけど…
久しぶりに帰ってきて
母さんに聞き出したらしい」
「……うん」
「いつかバレるのは分かってた。
この間の電話もすぐに戻れ
っていうものだったし…
もう、ここにはいれない」
そ…んな……。
もう一緒に買い物したり学校に行ったりすることも…できなくなっちゃうんだよね……?
当たり前なことができなくなることのつらさを、今さらになって痛感する。
そして…堪えきれずとうとう涙が頬を伝った。

