強制的に目を合わさせられる。
彼の悪戯な眼差しがあたしのことを捉えて離さないんだ。
ドキッ…ドキッ……
心臓が早く脈打ち始める。
日曜日の早朝ということもあって、静まり返った世界に、その心臓の音は妙に耳に残った。
「…にを……」
「ん?」
ようやく絞り出した声は光輝には届かなくて。
聞き返してくる光輝がまた距離を縮めてくるから、胸がはち切れてしまいそうだ。
「っ、なにを付き合えばいいの…?」
あたしのその言葉に光輝はゆっくりと口角を上げた。
ヤバい…!と思ったときにはもう遅くて。
「お前の母さんが起きるまで…
暇潰しってことで」
「え……んンっ!?」
あっという間にあたしの唇はさらわれた。
暇潰しって…ひどくないか?
そんなことを思ってみたものの、じっくりと考える余裕はなかった。
なぜなら光輝の舌があたしの唇を開いて、口内に侵入してきたのだから。
せめて最後の抵抗として、捕まらないように必死に口内で逃げ回る。
だけど光輝はあっさりとあたしの舌を捕まえてしまった。

