「こ、光輝こそ何してるの?
こっちだと遠回りになるでしょ」
「ん?俺はコンビニに用があったから」
そう言って、ここからさほど離れていないコンビニを指差す。
「そう、なんだ…。
あたしは傘忘れちゃって…
でも雨が激しいから…雨宿り……」
……ダメだ。
なんでだろう、上手く話せないや。
あたし、光輝とどうやって話してたっけ?
軽く混乱状態のあたしに気づくはずもなく、光輝はあたしの目線に合わせるようにしゃがみ込み、顔を覗き込んでくる。
「……入る?」
「え……」
「こんなとこで待つのもあれだろ?
それにこの様子じゃいつ上がるか分かんないし」
「……いいの?」
おそるおそる尋ねると、
「あぁ、来いよ」
と言って笑うから。
心臓がまたドキドキし始めるんだ。
こんなんじゃ光輝の周りに集まってる女の子達と変わらないじゃない。
なんて思っていたけれど、
「あ…」
不意に腕を掴まれて、ぐいっと引かれた。

