修学旅行が終わって、一日休んでからの今日は登校日。
「行ってきまーす!」
「雫、今日は早いのよね?」
「うん!」
玄関からリビングにいるお母さんに大きな声で返事をする。
あたしにしては珍しく、今日はすっきりした朝を迎えられたみたいだ。
履き慣れた革靴を履いている時にふと周りに目を向けると、光輝の革靴が残っているのを見つけた。
あれ……まだいたんだ。
いつもはあたしより早く学校に行っているから、なんだか違和感を感じる。
「よしっ」
革靴を履いて立ち上がって外に出ると、あたしは家の鍵を締めた。
空は雲ひとつない快晴。
多分雨は降らないよね。
そして、あたしは腕時計で時間があることを確認して、いつもの通学路とは反対方向に坂を下っていく。
今日はちょっと遠回りしていくんだ。
車の通りが多い道をいったん立ち止まってから渡る。
そうすればもうすぐそこなんだ。
「わあっ……」
目的地には完全に到着していないけれど、目的にしていたものが見えてきた時…あたしは思わず歓声を上げていた。

