なんて俺様な発言なんだろう。
普通の人だったら絶対にナルシストだと思われて、ドン引きされるレベルだ。
でも、光輝が言っても違和感がないのはきっと彼がかっこいいから。
「ば、ばか……」
昔はあんなにメソメソしてたくせに。
なんで…こんなにかっこよくなっちゃってんのよ……。
もう負けてるどころか…どう接したらいいのかすら分からないじゃない。
こんなに心臓を動かしたら死んじゃうんじゃないか、ってくらいドキドキが最高潮になった時、スッと腰に回された手が放された。
逸らしていた目を光輝に向けると、悪戯な瞳に見つめられて。
思考回路が停止しかけた時だった。
「……さっきみたいに逃げねぇの?」
光輝のその言葉にはっとするあたし。
そうだ…あたし逃げなきゃなのにっ……!
そう気づいた時には……
「遅ぇよ」
「あっ……」

