強制的に目を合わせさせられる。
見て欲しくないのに、光輝はあたしの顔を食い入るように見つめてくるから恥ずかしい。
そして数秒見つめられたあと、光輝は楽しそうに笑った。
「……顔真っ赤。
なぁ、雫?」
「…っ……」
思わず息を呑んでしまったのは、光輝が使っていないもう片方の手であたしの腰に手を回して、ぐっと自分の方に引き寄せたから。
そのせいで光輝との距離がほとんどなくなった。
他の人がこんな現場を見たら、きっとあたしが光輝に抱き締められている形に見えるだろう。
でも……どうしよう?
絶対、光輝に直接心臓の音聞こえてるよ……。
そしてどうすることもできないで硬直していると、光輝は顎を掴んでいた手を動かしてあたしの頬を包み、唇に触れてきた。
その状態で、光輝の綺麗な形をした唇が動くのをじっと見つめる。
「これは…怖さにドキドキしてんの?
それとも……俺に対して?」
「っ!」

