「ちょっ…」
「あー暴れるなっつうの」
いや、暴れない方がおかしいでしょうっ!!
「おろしてっ」
「無理」
「重いってば!」
「確かにな」
さらりと言った光輝の言葉がぐさっと胸に刺さる。
こいつ……殴ってやりたい。
そう思って手を握りしめていたら、
「嘘に決まってんだろ、ばーか」
「は……」
ものすごくムカつく顔でそう言い放たれて。
一瞬ぽかーんとしたものの、あとから沸々と怒りが湧いてきた。
「あのねぇっ…」
「……ん、到着」
「……!」
ちょっと文句を言ってやろうと口を開いた時、タイミングよくベッドに下ろされてしまった。
その瞬間、愚痴を言ってやろうという強気だった気持ちが消し飛ぶ。
それと同時に心臓がまた激しく脈打ち始めて。
顔に熱が上がっていくのも分かった。
ベッドの上に座らされて顔を赤く染めているあたしを見て、光輝はふっと笑って距離を縮めてくる。
そして俯いているあたしの顎を掴むと、そっと持ち上げた。

