おもいっきり叫ぼうとしたもののその手に口を塞がれてしまった。
恐怖のあまり目をぎゅっと瞑ったけれど、涙が滲んできているのが分かる。
そして……
「うるせぇ…叫ぶな」
少し乱暴な言葉と共に離された手に驚いて目を開けた瞬間、
「んっ……」
唇に柔らかいものが触れるのを感じた。
でも、それは本当に一瞬だけで。
そっと唇を離されてあたしの顔を覗き込んできた彼は、呆れ顔をしていた。
「ったく…誰か来たらどうすんだよ」
「光、輝……」
もう……びっくりさせないでよ。
言いたいことは沢山あるはずなのに、侵入者が光輝だと分かったことで安心したからか言葉が出てこない。
「どうして…」
ようやく絞り出して出てきた言葉も、あたし自身ですら何を聞きたいのか分からない言葉だった。
だけど、光輝は自己解釈をしたらしい。
にやっと笑うと、あたしに向かってゆっくりと口を開いた。

