やっぱり……そうなの…?


あたしが昔から強気なのを知ってるのは…


近い学年だと一人しかいない。


この時点では、まだ推測だった。


でも…


あたしは確信してしまった。


「―――――雫ちゃん」


「っ!?」



彼が呼んだ、あたしの名前。


その呼び方にあたしは落胆した。


……帰ってきてしまったのか。


もう二度と会わないと思っていたのに。


「……思い出してくれた?」



悪戯っぽく笑う彼から目を逸らして、あたしは小さく呟いた。


「こう…ちゃん」