相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



いつもと違うと思ったのは…光輝が本気で言っているのが分かったからだと思う。


まさかこんなに真剣にお礼を言われるなんて思ってもみなくて。


正直どんな反応をしたらいいか分からないけれど、嬉しいと思うのは事実だった。


そして……


「えっ…」



ぐいっと腕を引かれて、光輝の腕に連れ込まれる。


な、なんだろう……?


優しく抱き締めてくるその腕に驚いて、ぱっと顔をあげると…


「……んっ」



光輝の顔を見る前に、唇に柔らかい感触が降ってきた。


思わず目を見開いたまま固まってしまったあたしの前、光輝が目を瞑るように手で視界を覆ってくる。


それに促されるように目を瞑ったものの、心の中ではパニック状態だった。


嘘…どうして……?


何で……キス、するの?


光輝がキスするのはあたしが嫌いだからじゃないの?


なのにお礼を言ったあとにキスするなんて、まるで…―――。