「大体あんたらしくないんじゃない?
あんたは…強引にでも
自分のやりたいことをやり通す奴でしょ!?」
あたしにいつも勝手にキスするし…部屋に入るし。
かといって、急に現れてあたしのこと守ったりするし。
そんな自分勝手にやり通す奴がこんな時だけ放棄するなんて…許さない。
「……バカ」
少し心を落ち着かせて、光輝のシャツを握るとなぜか背を向けられた。
別に振り返らせるつもりはなかったから、そのまま光輝の広い背中に向かってあたしは話し続ける。
「……諦めないでよ。
親の都合で言いなりになって、
自分のしたいこと止めたら…
光輝、絶対に後悔するよ?」
「……なんで」
「え?」
振り返った光輝はいつもからは考えられないくらい情けない顔をしていて。
意外なそれにあたしは目を見開く。
「お前…俺のこと嫌いなんだろ?
なんでそこまで…」
「……!」
光輝に言われてはっとするあたし。
そういえば…なんでこんなに必死なんだろ、あたし。
自分でもよく分からない。
だけどね、光輝…それは違うんだよ。

