「でも実際はそうなんだよな。
弁護士ってなるの難しいしさ…?
最近じゃもう夢を諦めんのも…」
「……よ」
「え?」
あたしが言ったことが聞こえなかったのか、それともあたしがいきなり立ち止まったからなのか、光輝があたしを振り返る。
それを見計らって、あたしは俯いていた顔をあげて光輝のことを睨み付けた。
「なに強がってんのよ…」
「は……」
「なに…かっこつけてんのよ!?」
「!」
いきなり大声をあげたあたしに面食らったのか、光輝があたしを見つめて硬直する。
それに構わずあたしは声を張り上げた。
「本当に諦めていいの!?
よくないでしょっ!!」
「し、ずく…?」
なんでこんなに怒っているのか、正直自分でもよく分からない。
ただ今の光輝の弱気な態度が気に食わなかったのは事実だ。

