な、なにっ……!?
なにをされるのか予測できないから怖い。
ぎゅっと目を瞑って光輝のいる方とは違う方向に顔を背けると、左手を掴まれるのを感じた。
そして……
「っ!?」
不意に触れた柔らかい感触に息を呑む。
いつもされているから分かる。
でもそれは唇にだから、手の甲にされると違和感があった。
恥ずかしく思いつつも、どんな状況か気になって目を開けて前を見る。
するとそこには…あたしの手の甲に口づけしている光輝の姿があった。
周りに人がいなくてよかったと思う。
こんな王子様みたいなことをしている光輝を見たら、どれだけの女の子が失神したか分からない。
そして…光輝がゆっくりと唇を離す。
だけどあたしの手の甲には、まだ光輝の唇の感触が残っていた。
あたしの手を握ったまま、光輝がくすくすと笑う。
きっとあたしが顔を真っ赤に染めているからに違いない。
「怖くないんなら……
なんでこんなに震えてんの?」
「!」
光輝に言われて初めて気づく。
あたし……震えてるの?
肝試しをやるってだけなのに、こんなにも恐れている自分がなんだか滑稽に思えてきて。
同時に、光輝にまた弱い部分を見せてしまったことに恥ずかしさが込み上げてきた。

