相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



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そして…とうとう今日から修学旅行、という日になった。


朝早くなのに周りはハイテンションなのか、賑やかなバスに乗り込んで愛子と二人でちょっと会話したあとに眠る。


あたしも愛子も朝は苦手とするタイプだから、絶対に寝ちゃうんだよね。


そうして、バスに乗ること数時間。


あたし達はようやく目的地に着いた。


「………ねむ」



眠い目をこすりながら、バスに長時間座って固くなった体を少し動かす。


そして、みんなが騒いでいるものに目を向けると、今までの眠さが一気に消し飛んだ。


「わあっ……海だぁ!」


「遊びたいけど寒くて泳げないね」



綺麗な青い海を見つめながら、横で残念そうに愛子が口を尖らせる。


予定表によると、ここで1時間ほど自由時間があるらしい。


歩こっか、という愛子の誘いに頷くとあたしも一緒に歩き出した。


時折足元までくる波をきゃっきゃと騒ぎながら避けつつ、あたし達は白い砂浜を歩いていく。


そうしていると、


「あ、見て!」



不意に愛子が足を止めて、とある方向を指差した。


不思議に思って、その指先を目で追う。