「お前……確か一人苦手だったよな?」
「!」
予想外の言葉に思わずはっとしてしまったあたし。
それを光輝に見られてしまって、しまった!と思ったけどもう遅い。
「やっぱりな…」
そう言って笑う光輝にあたしは目を逸らすことしかできない。
……そう。
あたしは一人が苦手……具体的には一人で夜を過ごすのが苦手なのだ。
だから、修学旅行の夜はいつも友達と夜更かしするんだけど…今回はそれができない。
不安になり気分が落ち込んでいるあたしに気づいたのか、気づいていないのか分からないけど、みんなにバレないようにそっと顔を近づけてきた。
キスされる……?
いや…まさかこんなとこじゃしないよね……?
一応身構えてみたものの、さすがに光輝もそういう気はなかったらしい。
ただ顔をすごく至近距離まで近づけて、にやっと笑った。
「でも…大丈夫。
俺が夜中にお前の怖がりを
治しに行ってやるから」

