「雫、大丈夫だったっしょ?」
「多分大丈夫だとおも…」
言えたのはそこまでだった。
くじを開いて目に飛び込んできた"当たり"の文字。
「……は?」
第一声がそれだった。
う、嘘でしょ……?
冷や汗が背中をたらたらと伝っていく。
不自然に言葉が切れたのと、あたしが硬直したことに対して不思議に思ったのだろう。
愛子があたしの握りしめたくじを覗き込んできた。
「えー雫…あんた本当にありえないわ」
「あ、あたしだって嫌だよ!」
好きでそうなったわけじゃないのに!
呆れた目を向けてくる愛子から目を逸らすと、憎たらしい"当たり"の文字を睨み付ける。
「じゃ、当たりは誰?」
担任のその言葉に嫌々ながらも顔をあげて、
「はい」
と返事をすると、別方向からも返事が聞こえてきた。
そして……
「は?」
くじを引いたのと同じくらいの衝撃を受ける。
なぜなら、返事をしたのは光輝だったのだから。

