―………
「じゃあね~」
「ばいばーい」
初日も無事に終わり、いつもの場所で愛子と別れる。
なんかちょっと疲れたな。
……原因は間違いなく愛子だけど。
今日は学校が早く終わったし、帰ってちょっと寝ようかな。
「……あ」
あれこれと考えているうちに、ふとあるものに目をとめたあたし。
それは光輝と再会した公園にある桜の木だった。
3月ということもあってまだ蕾のままで。
よく観察すれば、少し膨らんでいるのが分かるくらいだ。
……ま、さすがにまだ咲かないよね。
今年は4時中旬以降が開花予想だもんね。
すっと息を吸っても、体に入ってくるのは冷たい空気だけ。
完全に春が訪れるのはもう少し先のことだろう。
あたし…桜が開花した時にこの公園を通って帰るの好きなんだよね。
あと少し……
もう少し待てば咲くかな?
楽しみだな……早く4月にならないかな?
まだ先のことなのに胸が踊る。
誰もいない公園で一人微笑んでいた時だった。

