結局、考えても分からなかった光輝の帰国の理由。
愛子は気にしていたけど、実際はあたし自身も気になっていたから、
「今度聞いてみるよ」
「うん」
一旦はそう愛子に告げて保留することにした。
忘れないうちに光輝に聞かなきゃね。
「ってかさ…」
「ん?」
新しい教室で自分のロッカーに必需品を詰め込んでいると、近くのロッカーに寄りかかっていた愛子がゆっくりと口を開く。
「秋山君の家……知ってんの?」
ドキッ……
愛子の言葉に大きく胸が跳ねるのを感じた。
「どこに住んでるんだろうね?一人で」
「……」
知っているけど、到底言えるようなことじゃないから黙るしかないあたし。
「今度ストーカーしてみようか」
ま、まずい!
このままじゃあたしと光輝が同居してるのがバレちゃう…!
予想すらしていなかった危機の訪れに、必死に思考を巡らせるあたし。
どうにかしてでも愛子にバレるのは避けたい……!

