「でも…なんで日本に戻ってきたんだろうね?」
「え?」
「だって海外に行ってたんでしょ?
しかも一人で戻ってくるなんて…
高校生のやる範囲を越えてるよね」
愛子がさらりと何気なく言った言葉。
いつ気づいてもおかしくないことだったのに、あたしは今言われて初めて気づいた。
そういえば…光輝が日本に戻ってきた理由、あたし知らないかも。
まさか復讐のためだけっていうわけでもあるまいし。
てか、そんなことで親が一人で日本に行かせるわけないよね。
……なんでだろ?
あれこれとかんがえていたあたしだったけど、不意に愛子がにやっと笑いながら顔を覗き込んできた。
「もしかして…雫を探しにだったり?」
「いや、それはありえないから」
「なぁんだ、つまんないの」
この子は何をさっきから求めてるんだ。
付き合いは長いはずなのに、こういう時とかたまに分からなくなる時がある。
だからといって、あたしと愛子の間に問題が生じるわけではないのだけど。

