「……え?」 彼がぽつりと呟くのが先だった。 上手く逃げるタイミングを失う。 その時だった。 ~~♪~♪ 静かな公園に着メロが鳴り響く。 それは、あたしの制服からだった。 見ると着信は愛子からで。 ……グッドタイミング、愛子。 あたしは心の中で、そう呟いた。 時間的にも、そろそろお母さんが怪しみ始めるだろうし。 ……早く帰りたい。 「あ…友達からだ」 目の前にいる秋山君にも分かるように、小さく呟く。