むっとして見上げていると、不意に光輝の顔が緩む。
って言っても、不機嫌さが緩んで呆れ顔になっただけだけど。
「……せっかくこの俺が待ってやってんのに」
「え……?」
光輝が言った意味が分からずに首を傾げるあたし。
あたしのことを待ってた……?
どうして?
そう思っていた時、ふと昼に光輝に声をかけられていたことを思い出す。
……そうだ、あたしあの時光輝のこと後回しにしちゃってたんだ…。
光輝が今話そうとしていることは、まさにそれだろう。
さすがに今回はちゃんと聞かないと。
そう思っておとなしく待っていると、目の前の光輝が何やらポケットに手を突っ込んでごそごそと何かを引っ張り出している。
なんだろ……?
すごく気になる。
そして……――――
「……ん」
すっとあたしの前に差し出されたもの。
「え?」
またもや意味が分からなくて目を丸めるあたし。
だって、光輝が差し出してきたものは……綺麗にラッピングされたチョコだったのだから。

