今日何度目か分からないシチュエーション。
その男の子が言おうとしてることが分かったからこそ、なんだか光輝に対して気まずさを覚える。
そしてちらっと盗み見た光輝はなぜか目の前の男の子を睨んでいて。
さらに光輝になんて言えばいいか分からなくなる。
でも…光輝は家でも話せるからいいよね?
勝手にそう自己解釈して、
「……ごめん」
「………」
あたしは一方的に光輝にそう告げると、何か言いたそうな彼を置いて、その男の子に着いていった。
まあ、男の子も放課後に回したんだけどね。
そのあと光輝を探したけれど、結局見つけられなかったあたしはそのままお昼を済ませて授業を受けて、あっという間に放課後を迎えた。
罪悪感を感じながらも、一人一人の告白を断っていき…すべてが終わった時には下校時刻の5時をとっくに過ぎていて。
くたくたに疲れきったあたしは、のんびりと家に帰った。
「ただいまぁ…」
「あら、遅かったわね」
「……ちょっとね。
あとこれあげるよ」
「まあ!今年もいっぱいね」
手提げ袋いっぱいに入ったチョコレートをお母さんに渡すと、あたしは2階に上がる。
ちょっと夕飯まで寝ようかな。
……だけど、そんなあたしの小さな企みは叶わなかった。
「……えっ」
部屋に入ろうとしたら、背後から強い力で腕を引かれる。
そして、半ば強制的に振り返らせられた。

