「……今度は逆、か」
…なんて愛子が小さく呟いた声は。
「え!なにっ?」
もちろんあたしに聞こえるはずなんてなくて。
「なーんでもないよ~」
へらへら笑った愛子に見事に流されて、聞くチャンスを失った。
とりあえず……
「あ・つ・い!!」
この密集率はなんなのーっ!?
早くどっかに行ってくれないかな、君たち。
「松原さんさ、放課後……」
うんうん。
分かったから、とりあえずみんな席に戻ろうか。
そう思っていた時、
キーンコーンカーンコーン
タイミングよくチャイムが鳴って。
ぞろぞろとみんなが散っていく。
た、助かった……。
ほっとして席についたはいいものの、あたしは遠くの席から感じる視線にまったく気づいていなかった。
そして昼休み。
「はあーっ!!」
一部の男の子達からのチョコレートラッシュを上手くくぐり抜けて、あたしと愛子は教室でお弁当タイム。
あ、結局みんな放課後にまわした~。
そうでもしないと、お昼食べれなくて餓死しちゃうからね。

