「……ねぇ」
いきなり手を掴まれて、体が大袈裟に見えるくらい跳ねた。
ビックリした……。
驚いて顔をあげると、そこにあったのは……愛子の何かを企んだような笑顔。
それを見てあたしがぎょっとしたのは言うまでもない。
この笑顔に嫌な予感しかしないのはもちろんのこと、それが光輝の顔と被ったからだ。
……うわ、あたしまた光輝のこと考えてる。
頭をブンブンと横に振ると、愛子にどうしたんだ、こいつ…というような目で見られた。
それが恥ずかしくて、愛子が掴んでいた手をさっと振り払って目を逸らす。
「な、何よ……」
すると今度はあたしの制服の端をくいっと引っ張って、愛子は言う。
「あれ……見てみなよ」
「……?」
不思議に思って、自分のお弁当の上に箸を置いてから愛子の視線の先を追う。
そして、その視線の先にいたのは……―――。

