相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



「さんきゅー」



そう言って、何の悪意も感じられない笑顔を向けられて。


「……ん」



今の自分の顔を見せないために、あたしは光輝から背を向けた。


それに気づかずに光輝は再び水やりをしに、あたしから離れていく。


ドクン…ドクン……


心臓が激しく脈打っているのが分かる。


そして、自分の顔が真っ赤なのにもとっくに気づいてる。


あたし…最近絶対におかしい。


なんか、光輝と一緒にいると胸が苦しいんだ。


すっごく鼓動が早くなって、どうしたらいいか分からなくなる。


特に彼が不意に笑った時とか…彼と手が触れた時とか。


でも……―――。


……キュッ


溢れそうになっていた水を止めるために、慌てて蛇口を捻る。


そして、あたしも光輝と一緒に水やりを再開した。