屋上から全力で走り、靴を履き替えてそれからまた全力で走る。
そして、学校から少し離れた横断歩道の歩行者用ボタンを押して振り返るあたし。
光輝が追ってきていないことを確認すると、今までの息を調えるのと安堵も含めて大きく息をはいた。
信号が青に変わってゆっくりと歩く。
まだ肌寒い季節なのに汗だくのあたしは、周りから見たらきっと変な子だろう。
でも、はっきりいってそんなことはあたしにとってどうでもよかった。
誰かに追われているわけじゃないのに、何かから逃げなければいけないような気持ちに襲われる。
まぁ、それはさっき自分がしてしまった失態から生じてるものだろうけど。
でも……どうしようっ!?
さっきの屋上での出来事を回想する。
後藤さんが光輝に抱き着いて、光輝は無表情で…あたしはその二人の告白現場をなぜか気にしていて。
半ば興味本意の気持ちで覗いてたら……ああ゙ぁっ!!
道端で叫びたいのを堪えながら頭を掻く。
あれ…明らかに気づかれてたよね。

