相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



それは本当に一瞬のことだった。


後藤さんが勢いよく光輝の方に歩み寄る。


そして…ぎゅっと光輝に抱き着いたのだ。


え。


あたしは口をあんぐりと開けたまま、動くことができなかった。


なんて……大胆なんだ!


でも、さすがにこれは……。


そう思って、恐る恐る光輝を盗み見たのだけれど。


「……は」



なんと光輝は無表情だったのだ。


動揺すると思っていたあたしには予想外の反応。


あいつの気持ちが読めない。


普通なら可愛い女の子に抱き着かれたら、誰でもデレデレするか少なくとも動揺するはずなのに光輝にはそれがないのだから。


もしかして既に経験済みだったり……?


女の子の扱い方を見れば慣れてるんだな…って思うけど。


さすがに無表情はないだろ…。


それとも別に好きな女の子でもいて、それ以外は興味ないとか?


いろいろと考えてみるものの、答えは一向に見つかる気配はない。


まあ考えるのはやめにして、今はこのドラマみたいなシーンを見届けよう。


そう思って、再び二人に目を向ける。