キーンコーンカーンコーン
6限終了のチャイムが鳴り響く。
それと同時にため息を漏らしたあたし。
机の中には教科書の他に、一つだけ残った…チョコレート。
……そう。
結局……隙あらずだったのです。
もちろん何度も声をかけようとした。
だけど、呼び掛けようとしても周りに女の子が沢山いて声が届かないし。
近づくことすら困難な状況だった。
今だってほら。
ちらっと盗み見ると既に群がっている女の子達。
てか…今授業終わったばかりですけど。
しかも他クラスの女の子いるし。
どんだけ人気なのよ、ったく…。
転入してきたばかりの光輝が、いつの間に人気になったかは知らないけど。
はっきり言って用がないなら、あたしだってチョコ渡したいから帰って欲しい。
ほんっとにイライラする。
………。
………あれ?
そこまで思ってハッとする。
あたし…どうしてイライラしてるんだろ?
しかもチョコ渡すのに必死になってるし……。
……まあ、いっか。

