光輝に用事があるのだと悟ったあたしは背を向ける。
だってあたしいても邪魔なだけだし……
それになんとなく一緒にいたくない気分だった。
「あ、おいっ…」
別の方向に歩き出したあたしに気づいた光輝は、声をかけてこようとしたけれど
「秋山君、あの……」
またもや遮った後藤さんに阻止されてしまったようだ。
てか、あれ…確信犯だよね。
なんてことを考えつつも、あたしの胸の中はスッキリしないでモヤモヤしたままだった。
何よ、中途半端って一番気になるじゃない。
って言っても、あいつが悪いわけじゃないんだけどね。
てか…思えばさっきがチョコ渡すチャンスだったんじゃ……?
そのことに気づいてはっとするあたし。
何やってんのよ、もう……。
あたし、バカすぎるわ。
はぁ…本当にどうしよ。
大したことではなさそうな悩みに頭を抱えながら、あたしは残りの友達にチョコを渡して自分の席に戻ったのだった。

