相合い傘~俺様な彼と最悪な再会~【更新中】



愛子から視線を逸らして、その不安要素に目を向ける。


それを追うように愛子もそっちを見たのを確認してから、あたしは口を開いた。


「あんなにいたら…渡せないよ」


「あー……確かに」



呆れたように笑った愛子。


無理もないことだ。


だって、数メートル先にいる彼…光輝の周りには沢山の女の子が群がっていたのだから。


それはとてもじゃないけど近づけるような雰囲気ではなかった。


お礼はしっかりと言いたい。


そんな気持ちはちゃんと持ってる。


でも…あの周りの女の子と同類になれ、って言われると……


さすがにあたしのプライドが許せない。


だからといってチョコは渡さない?


そんなの嫌だ。


だって、せっかく睡眠時間を削ってヒヤヒヤしながら作ったんだもん。


味の保証はできないけど…そして光輝が食べてくれるかは分からないけど。


せめて渡すところまではいきたい。