「秋山君に決まってるでしょ!」
「は!?」
なぜ!!
どうして!?
WHY!?
頭の中にやつの顔が浮かぶ。
しかもあの意地悪そうな笑顔…
……あー、無理無理!!
慌てて頭を振って光輝の顔を消す。
そして愛子に向き直った。
「なんで光輝なのよ?」
「えーそんなの……
この間助けてもらってるからに決まってるじゃない!」
うっとりと恋する乙女みたいな顔をしている愛子。
でも、話は一理ある気がした。
確かに……
神山先輩の時助けてくれた。
それに、ワンピースまで買ってもらっちゃったし……。
ここはやっぱりバレンタインでお礼すべき?
でも、なんか手作りチョコって安っぽい感じがするし……。
それとも気持ちなんて関係ない?
こんな時じゃないとお礼とかできないもんね。
ああだこうだ考えているうちに、
「それに……」
愛子が再び口を開いたから耳を澄ませる。

