「ふぅ、んんっ……」
上手すぎるキスに体の力がみるみる抜けていく。
それと同時に漏れるのはあたしの吐息と甘い声。
な、にこれ……?
あたし……こんな声じゃない。
自分の声に混乱しつつも、この状況をどう抜けようか考えるあたし。
だけど…光輝の攻めはこれだけじゃ終わらなかった。
「……ぁっ!」
急に感じなくなった胸の締め付け。
そして次の瞬間には光輝の大きな手があたしの胸を包んでいた。
「ひゃ、んっ……!」
甲高い声が恥ずかしくて口元を手で覆う。
なのに……
「我慢すんじゃねぇよ」
サディスティックな光輝はそれを許してはくれなくて。
あっという間に手を取られてしまう。
「ゃ、んっ……」
「いい声出んじゃん」
胸に与えられる甘い刺激は、今までに感じたことのないもので。
どうしたらいいか分からなくなるんだ。
手も足も封鎖されて身動きが取れないあたしは、仕方なく涙の溜まった目で光輝を見上げる。
すると光輝はあたしの視線から逃れるかのように、あたしの首筋に顔を埋めてきた。

