はじめまして、さようなら。





はやく会いたい


はやく話したい


はやく声が聞きたい


はやく笑顔が見たい



早足で廊下を進むと何度か看護師さんに優しく注意されたけど、

勝手に足が進むから仕方ない仕方ない。



「えっと、…356号室…」


356、356…と口ずさみながら進むと

蒼介君が手を振っているのが見えた。



昨日のしおれてた蒼介君とはほんと別人だ。


「花ちゃん、司ちょうどさっき起きたらしいから、どうぞお先に!」


「え、そうなんですか。」


「うん。俺はまだ入ってないから分かんないけど、傷もあんまり残らないだろうって先生が言ってたから多分大丈夫だよ!」


何がどう大丈夫なのか一瞬分かんなかった。


「あ、ありがとう…ていうか、蒼介君はまだ入ってないの?」


「え?オレ?」


キョトンと首を傾げる蒼介君。仕草がもろ女子だった。


「え、こういうのって普通司の一番大切な人から入るんじゃないの?」


「………………」



真顔でそんな事言うのほんとやめてほしい。