意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語

小首を傾げて、不思議そうに見つめられた。
やばい、ここまでしても気づかなかった超絶鈍感だぞ?
振られるって可能性、あるよな?
友達だと思ってた~とか言ってさ。

そしたら俺、超恥ずかしくない?
こんな大勢の目の前で。

考えてみたら、美空にいろいろしてたけど……。
振られたら、そのどれもこれもが恥ずかしいじゃないか!

「で、返事は?」

抱きしめて、恐る恐る小さく尋ねる。

うわめっちゃやばい。
ドキドキと言うか、ハラハラだ。