「二人って、毎日こんな風にお昼食べてるの?」

目を見開いて、鈴木は立花と俺を見た。

「そうだけど?
ありさ、何度も一緒にお昼食べてるじゃん?」

今更どうしたの? 何かおかしい?
と、立花は小首をかしげている。

まぁ久しぶりに来てみればこの状況、鈴木としては驚きだろう。

最近、立花を狙うやつが以前にも増して増えてきた。
だから、俺の行動もエスカレートしている。

そりゃあ俺だって、一学期からこんなにイチャイチャしてたわけじゃない。
こんなことするようになったのは、ここ最近だ。

鈍くて可愛すぎる立花を守るのも、大変だ。
まぁ、イチャイチャできて楽しいけど。

「……?」

堂々とパンを分け合う俺達を、鈴木は弁当を食べながら、何か言いたげな顔で見ていた。