意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語

それにしても結構強情だったな。
あっさり助けを求めるか、置いてきたときはまだ入口付近だったから、入口から出るかと思ってたのに。

怖がりな癖に強がりで、強情な一面もあるのか。
また新たな彼女の一面を知ることができた。

「あれ、瀬田一人?」

珍しいなぁ、と笑うクラスメイトと暫く談笑する。
出口付近で立花を待ちながら。