帰り道私はさっきの出来事を忘れたくて主人を呼ぶことを決めた。

「美羽・・パパ・・呼ぼうか・・」

「うん!じゃ私の携帯で連絡するね・・」

連絡しているのを待っていると、私のスマホが震えた。

見ると・・・見覚えのある携帯番号だった。

どうして・・・何で・・・

お互い番号は変えていないことがわかってしまった。

それは・・ショートメールだった。

内容は・・・

もし、このメールが届いたら返事がほしい・・

何を今更・・・画面を見てため息が出た。

「ママ・・だあれ?」

「あ・・間違いみたい」

「パパ遅れるけど、いつものお店なら行くって」

「そう・・じゃ先に行って待っていようね・・」

また娘に嘘をついてしまった。

本当はね・・・さっきの人なんだよ・・・

でも言えない・・・元彼だから・・・

返信すること無くそのまま鞄にしまい待ち合わせの店に向かった。