私の恋は、期限つき

「華さん、またそんなことを言って~」


華さんには、娘さんしかいないのだが、お孫さんは、なぜか男ばかりなのだ。


一番上のお孫さんがたしか33歳だったかな?
見かけたことあるが、真面目そうな印象だった。


「あら、ホントに思ってるわよ。一番上だと少し歳が離れてるから、二番目くらいがよいのかしら?」


なんだか真面目に話しだした。


「けど、二番目は、少し軽い感じだからね~」

まだ話しを続ける華さん。
そう、聞いただけだが、二番目のお孫さんは、彼女が途絶えたことがないらしいとの噂だ。
いつも誰かしらいるってことだ。


途絶えたことないって、ダブってたりするのかな?
なんて思ってしまう。


そんな軽いチャラ男と付き合う気はない。


「たしか、二番目のお孫さんて、彼女がいるんじゃないですか?」


「そうね~、彼女がいるんじゃダメよね」

残念そうに華さんが言う。


そんな残念そうにされたって、数いる彼女のうちの一人なんてのは、ごめんです。


そう心の中でゴチてみる。


なかなか出会いなんてありそうでない。

華さんとこの三番目のお孫さんは、下の娘さんの一人息子で、まだ大学生。
私より一つ年下だが、近所で歳が近いこともあり、何度か一緒に遊びに行ったりしている。

合コンも、この孫息子さん絡みで行ったりしてるんだが、いかんせん、大学生ばかりでイマイチついていけない。

付き合いも軽いノリからはじめる輩ばかりだ。


そんなこと言ってるから、彼氏ができないのかもしれないが…


彼氏がいなくても、デートくらいは、したことがある。

私にだってそんな学生時代があったのだ。

しかし、一度きりでというのばかりだった。



おかげさまでか、いまだにキスも体験してない。
どうにもそんな雰囲気にならないんだよな。