私の恋は、期限つき

甘い時間は、とても早く過ぎてゆく。


二人きりでいて、外が闇に包まれた頃、大我さんが、私を送ってくれると言ってくれた。

もっと一緒にいたかったし、帰りたくないとか思ったんだけど、きっと大我さんを困らせてしまうと思って黙っていた。


そんな私の様子に対して大我さんが「凜さん。もう少ししたら、もっと一緒にいられるようになりますよ。」と…
まるで、私の心がわかっているかのように言ってきた。

そんな大我さんを見つめたら、いつもの穏やかな微笑みを私に向けてくれた。


そうされると、根拠はないけど私は、落ち着くことができる。


お祖母ちゃんのお家まで送ってもらって、大我さんと別れた。







「ただいま」

「お帰りなさい。凜ちゃん。」

いつものようにお祖母ちゃんが出迎えてくれる。



こんなとき、一人きりでなくてお祖母ちゃんがそばに居てくれてよかったと思ってしまう。
一人きりのあの部屋へ帰ったなら、きっと寂しくていたたまれなくなってしまっていたと思う。


「凜ちゃん。なにか考え事?デートしてきたっていうのになんだか複雑そうな顔をしてるわよ。」

そうだった…
私って、プライベートの隠し事ってできないのよね。