私の恋は、期限つき

顔中にキスをされた後で少しきつめに抱きしめられる。

ハァ~っと大きなため息を吐いたと思ったら、呟くように「まいったな」と言った。


なにがまいったなのかよくわからないし、困っているのかと大我さんの顔を覗いてみる。
そうしたら、顔を背けられてしまった。

なんだかショック!
なんかしちゃった?泣いてないけど、涙目になっちゃって、顔を背けたくなるくらいに不細工な顔になっちゃってるとか?
頭の中をよからぬことを駆け巡っている。

きっと顔にそんな気持ちが出てしまっていたのだろう、大我さんが、言った。

「凜さん。変なこと考えてませんか?」

「へっ?」

きっとまた変な顔をしてしまっていると思うけど、そのまま大我さんのことを見る。

「よからぬことを考えているような顔をしてますよ。」

大我さんに指摘されて、思わず顔を両手で押さえてしまう。

「もしかして、私の態度が不安にさせてしまいましたかね?」

優しげに微笑みながら覗き込まれると戸惑ってしまったが、気持ちを言葉にしてみる。

「…変な顔を見せちゃったから、嫌がられちゃったかと思って…」

だから、顔を背けられてしまったのかな?と思ってしまったのだ。


「そんな嫌だなんて思いませんよ。凜さんは、すべてかわいらしいです。私の理性を飛ばしてしまいそうになるくらいね。」
そんなこと言われて、今度は、顔を赤らめてしまう。
「理性を飛ばしてください。」

つい言ってしまってた。