私の恋は、期限つき

大我さんの誕生日、私は、お願いして大我さんのお宅にお邪魔させてもらうことにした。


プレゼントは、ネクタイピンとカフスボタン。

誕生日を外食でなく私の手料理にしようと思って、簡単にできる食材も用意してお昼に合わせて連れてきてもらった。


「凜さん。ここが私の家です。どうぞ!」

玄関を通されて、リビングに向かうとテーブルに一人の男性が座ってた。

「よう!」
その男性は、私たちに向かって声をかけてきた。

「惣一郎!なんでここにいるんだ?」

いつでも、冷静で丁寧な大我さんが焦っているレアな姿。


「大我兄さんのとこに行けば、珍しいものが見れるって聞いたから来たんだ。」

「いや、なんで入ってこれたんだ?」

「これ!」

惣一郎さんが、鍵を出す。

「ばあちゃんに、これを大我兄さんに返すよう頼まれたんだ。それより、その美人さんを紹介してくれない?」

そう言われて、やっと大我さんが私のことを紹介する。

「凜さん。ここにいるのは、私の父方の従弟で園田惣一郎。
で、惣一郎。凜さんは、俺の大切な人だ。」

大我さんが、自分のことを俺なんて言うのを初めて聞いて、新鮮でキュンとしてしまった。

「はじめまして、安藤凜と申します。」

「ああ、俺、惣一郎。よろしくな。」

大我さんと比べると、少し軽そうな印象だ。

「で、惣一郎。なんで鍵なんて持っているんだ?」

「ばあちゃんに、頼まれたって言っただろ?このスペアキーを持つのは、私じゃないから返してくれって言われたんだよ。じゃ、返したから。
ばあちゃんがそこまで言うって大我兄さん、本気なんだね。」