「まだ分かんねえの?」 背中が壁に当たり、ドキリとする。 「…逃げんなよ」 目の前まで迫ってきた翔平にどうしたらいいか分からずギュッと目を瞑った瞬間、何か温かいものに包まれた。 「ここまでさせんな」 「…翔平?」 こんな非常事態の中で、あー翔平の匂いだなんて冷静に思ってる自分もいて。