「りんごちゃん。」
幼馴染みの声がする。
懐かしい。
もう、今は聴けない声。
「私ね、ここを出たらりんごちゃんと一緒にサーカスに行きたいな。」
「そう...だね。一緒に行こうね。」
でも、その願いは叶えられなかった。
世界は卑怯だ。
世界は残酷だ。
だから、私は信じない。
奇跡、希望そんなもの。