切れかけの赤い糸


ふっと、床をみると、さっき私がぷつり、ぷつり、と引きちぎった糸くずたちが散らばっている。

なんか言いたげな糸たちだな...そうは思った。申し訳ないとも思った。

『片付けないとねぇー。さくちゃん。』

瑠奈はそういう。

でも、

『まだ引きちぎりたい。』

気持ちとは裏腹に、私の指はまだ糸を引きちぎりたそうな感じでプルプルしてた。

こんなときでも、正樹のことしか考えられない私が私にイライラした。


『キーンコーンカーンコーン』

部活終了のチャイムが鳴った。