少女の思い。



「それでさ、ーーーー」

『え!そうなの!?』

「そうだよ!」



嘘ばかり並べた昨日の話を私は笑顔を作り聞く


繋いだ手は前後に揺れ隙間に冷たい風が入る



そういえば昨日、あの女の人の手と私が繋いでるこの手はつながっていたんだ………


そう考えると大好きだった功の手が汚く思えて、触れたくないと感じて



『っ‼︎やだ!!』

「⁉︎……藍華?どうしたの?」



功の手を振り払った


驚いて目を丸くする功と激しく息が切れてる私。




「藍華………」

『近寄らないで!!』



功の、、汚れた手が伸びてくる。


それがたまらなく嫌だ


しばらくの間私達はその状態で黙り込んでいた