実家を出てから威嚇しかしなかったライさん。

あたしの匂いも、姿も全部を嫌ってたライさん。

でも、最期に会った時あたしの足元にずっといたよね。

もう声も出ないのに、口パクでニャーって言ったよね。

喉、ゴロゴロ言わせてずっとあたし見てた。

頭撫でたら目を閉じて気持ち良さそうにしてた。

バカ。

遅いよ。

もっともっと沢山撫でたかったのに。