ーーーいきなり、私の隣にジョッキを持った人が座った。
視線を隣に移すと、いつからなのか、飲み会に参加してる人みんながこっちを見ていた。
"男がカッコつけるのは、女が化粧して着飾るのと一緒だって"
"おい、今俺が山中さんと"
"なんだかんだ皆気にしてんだよ。
女だって大して可愛くないのに化粧したり、足太いのにミニスカートはいたりするだろ"
"……ひどい言い様だね"
"男だって、カッコつけたいんだよ"
"……嘘ついてまで?"
"心配かけたり、気遣われるのが嫌だったんじゃねぇの?"
私の冷たい目線なんて気にせずに、ビール飲みながら答えてくれる。
……なんなの、この人。
"じゃあ、カッコつけるときは嘘ついていいの?
じゃあ私これから響のこと信用できなくなる"
……やば、ちょっと頭がふわふわしてきた。
"嘘ついていいとは言ってない。
まあ確かに、今回の嘘はすぐにバレるって分かるし。
ただ俺が言いたいのは、響の話も聞いてやれってこと"

