"ーーー響、俺早くも後悔してる"
"なんで?"
"この部屋、羨ましすぎる"
"はあ?"
部屋に入って数分。
嬉しいのか悲しいのか複雑そうな表情の匠。
"ーーービールでいい?"
"おー。
いいな、この部屋。
所々彼女のモノがあるけど…主張しすぎてない感じ"
"………どーも"
やめろ、恥ずかしい。
何度か職場の同期や友達が来たことあるけど、こうやって突っ込まれることはなかった。
多分愛がそこまで可愛い系のものを好まないからだろう。
"匠、もう降参。
俺が恥ずかしくなるからやめろ"
"はいはい。
ちなみにさ、いつプロポーズすんの?"
"………どうだろな。
でもずっと一緒にいるから、急ぐ必要はない"
"……………余裕だな"
"ちげーよ。
だからこそ必死なんだよ、カッコ悪いところ見せてもいいと思うくらい"
"まあ、結婚がすべてじゃないしな。
独身だからできることもたくさんあるし"
"ーーーお前も、急ぐことないんじゃねぇの?"

