「あ、今日も人気者ぶりを発揮してますよ。智広君が」




・・・本当だ。



TVに出ない日は無いかと思う位の、人気者は、学校でも皆に囲まれている。



芸能人だから、なのか・・・



元々好きだった、のか・・・、



沢山の女の子も智広を囲んでいる。




「亜姫もあの中に混ざって来ちゃえばッ!?」


「はッ!?やだ!!あんな中に混ざっちゃったら、ただのファンになっちゃう!!」



あたしは、ただのファンぢゃなくて、



智広を好きなファンなんだからッ!!
(↑意味不明・・・?)



「ぁあ~。確かにね・・・。あの子達、『芸能人だ!』にたいな感じだもんね」


「うん」




ご飯をパクパク食べ続けていると、愛歌が、必死に智広達の方を見ているのに、気が付いた。



「何?どしたの??」


あたしが聞くと、眉をひそめて、向こうを向いたまま答えた。




「いや・・・、あたしの視力1.5の目に狂いがなければ・・・」



1.5とか、自慢する程でも無いよ・・・。



「あの大群の中に、約1名、ファンじゃないファンが居る・・・」




ファンじゃないファン??





つまり・・・